元祖ヘヴィ・メタルなのに全然ヘビメタじゃないじゃん(笑)と、わたしに文句を言われても困りますが・・・②

ブルー・オイスター・カルト(Blue Öyster Cult)

前回の記事で、 バンドのレコードプロデューサーで詩人のSandy Pearlmanが、彼らの音楽の特徴とその精神性を表現しHeavy Metalと呼んだ、これがヘヴィ・メタルという言葉を使った初めてのケースという説をご紹介しました。

所謂、ヘヴィ・メタルのサウンドではない Blue Öyster Cult がなぜ元祖ヘヴィ・メタルと呼ばれ続けられるのか。理由があるからこそ、尊敬をこめてそう呼ばれ続けていると私は思います。

Heavy 重い Metal 鋼鉄 この言葉そのものから連想される音楽と精神性とはどういったものでしょうか?私が思い浮かべるのは金属的で無機質な音、屋台骨である独特な思想性です。軽くない、甘くないという感じです。真逆を考えるとわかりやすいですね。真逆は、ゆるふわな音楽です。なんとなくハッピーでみんないっしょで明るく楽しくゆるく、みたまんま分かればOK。面倒なことはお・こ・と・わ・り☆なイメージでしょうか。。。50年以上の活動でメンバーが変わり、曲調も変わりましたが、一貫してBlue Öyster Cultはゆるふわ拒否。これは間違いありません。ゆるふわ志向なら、エイリアンとか錬金術の曲作んないよね?わかりにくい曲多すぎだよね?ふざけた要素もわざと入れてるよね?歌詞もレコードジャケットもアレにしないよね?もうちょっと全体的になんとかなったよねえ?と思うのです。(ゆるふわが悪いと申し上げているのではありません。管理人もゆるふわなご当地キャラ大好きです。)

発表された作品は多種多様ではあったが、重い鉄鋼のような音楽性とそのバックボーンにある特異な思想性を50年以上持ち続けたゆるふわ拒否バンドへのリスペクトを込めて「元祖ヘヴィ・メタル」こう呼ばれていると私は思うのです。これが、全然ヘビメタじゃないじゃんwに対しての私なりの答えです。

さて、日本では「元祖ヘヴィ・メタル」と称される Blue Öyster Cult ですが、英語の記事や作品レビューで頻繁に見る表現は “thinking man’s heavy metal” です。本当にあちこちでお目にかかります。ファンの皆さんはこの表現が大好きなのしょうね!和訳すると「知性派向けのヘヴィメタル」でしょうか。次回はなぜファンの方々が “thinking man’s heavy metal” と称するのかを考えながら、バンドのユニークなルーツと個性について語ります。

バンドの公式HPのご紹介します。ON TOUR FOREVER!とあります。「永遠にツアー中です!」という意味でしょうか。本当にツアーを熱心にするバンドです。70歳を超えたメンバーもいるのですが、年齢は数字でしかないと証明しているようです。バンドの歴史やメンバーの紹介も。 http://www.blueoystercult.com/

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